2012年6月
創想綴り三周年
————————————————
「気楽な気持ちでいつも通り」と毎月綴りの締め括りに
自分に言い聞かせながら三年目を迎えました。
なかなかそのようにはいきませんが、続けられる事に充実を感じ
これからもご依頼承りました仕事のご報告や
体験した出来事や感じたことを綴って参りますので
ご覧頂いている皆様には、末永くご愛好賜りますよう
宜しくお願い申し上げます。
しごと
————————————————
今月は先月から引き続きの駐車場整備を完成しました。
玄関前の階段を撤去して駐車スペースをというご依頼に、既存のお庭削除を 最小限に抑え、
高低差がある場所で駐車寸法も余裕がないので、机上の設計ではやはり難しい乗り降り時の
ドアの開き寸法などはスムーズな乗車ができるように随分と現場で試行しました。
寸法的に厳しい現場でしたが、周囲の景観にも調和した駐車スペースに仕上がり、
お施主様には大変喜ばれました。
他にもお世話になった大工さんの木工所解体をさせて頂きました。 延床90㎡、棟高6mの工場は
ご勇退された大工さんの長年の歴史と作業風景が 思い浮かぶような現場でした。
工事中は台風4号の通過もありましたが、予定工程通り無事完了出来ました。
また他にも、現光寺境内の整備作業や合併処理浄化槽設置の打合せと準備工など。
今月もあれこれとしごとをさせて頂き、
ありがとうございます。
Sunday
————————————————
その日はほとんど何もせず歩いた歩数が数えるくらいの夕方、ぼんやりとテレビを見る。
“サザエでございまぁす”で始まり、軽快なリズムにのって
観光名所を訪れるサザエさん。誰もが口ずさめるその曲が心地よく
オープニング最後に一家がそろって弾むように向かってくる様は
こっけいでもあるが実にほのぼのとしています。
さっきまでゲームの中の戦士を巧みに操っていた子供たちも
サザエさんを見ている(見入っている。)
大笑いする訳でも眉をひそめる訳でもなく、カツオのいたずらや
サザエさんの早とちりといった日常の何気ない一コマが
どこか懐かしいようでいて、でも古さはまったく感じない。
その何気ない日常が私たちの子供の頃のようなで
みんなが集まる居間には家具調のステレオタイプのブラウン管テレビに
廊下には黒電話があり、カツオはバットとグローブを持って遊びに行く。
朝日新聞の土曜日版「be」に「サザエさんをさがして」という連載記事には1946年から
新聞の4コマとして始まったとされるサザエさんの漫画を取り上げ、
サザエさんはその時代を風刺した内容の漫画であったようです。
でも今のサザエさんには薄型液晶テレビも携帯電話もインターネットもなく
1970年代で止まっているように思います。
昔ばかりを懐かしんでいると進歩発展がないと思われがちですが、
便利で高速な世の中が果してどうなのか。
本当の豊かさがあの中にあるような気がします。
最後まで見たのは何時だったのか、来週のサザエさんの案内と
「来週もまた見て下さい」のお願いの後、あれっ。
“んがんんっ!”は。
じゃんけんに変って随分経つと冷たく教わり、
久々のサザエさんが心に残る日曜日でした。
読む
————————————————
今月の本
気軽な気持ちで、いつも通り。