2010年11月
思 う
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やっぱりこの頃は、つい出る言葉に自身を急かす様で
改めて、あせらず、くらべず、あきらめず。
しごと
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今月は現光寺の庫裏解体工事に着手致しました。
築100年以上の木造建物で約60坪の平屋作りは立派な木材が使用されており、一部の梁などは
一旦持ち帰り洗浄、保存をしております。その木がいつかまた違う何かに生まれ変わる時が来ると
思います。他にも立派な部材はありましたが、やはり空家になってから数年が経っており、雨漏り
も激しく腐食が進んでいる為、チップによる再利用となりました。
解体作業のほうは周囲の重要物や近隣宅に配慮し、熟練のメンバー達による慎重で丁寧な作業
をおこない、無事に解体、整地まで完了しております。
他にも、今年始め基礎工事を施工させて頂きましたお宅の駐車場他舗装工事や
イベント舞台の設営に町道拡幅工事の付帯工事や防火水槽の転落防止フェンス,
また店舗外壁補修の調査と報告資料の作成など。
今月もあれこれとしごとをさせて頂きました。ありがとうございます。
新聞 その1(日常)
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私は毎日2紙の朝刊と1紙の夕刊を読んでおります。
朝に時間がない場合は昼に、そうでない場合は夜にじっくりと読んでおります。
ニュースは勿論、テレビ欄や商品広告、読者投稿欄に社説などと何気なく読んでいる
新聞紙には情報が盛り沢山であり、そうして思うと、この新聞を読んでいるこの時までにどれ程の
作業があるのか、取材をして締切までに文章を書き、当然慎重なチェックを行い、
印刷をされた物が配送され、朝手元に届くといった毎日繰り返される当り前の事が
実は物凄く大変であり、活気に溢れた現場であると想像いたします。
この新聞紙、侮るなかれ読み終わってからも、時に採れたての野菜が包まれていたり
また揚げ物の調理の際、足元に敷かれていたり(我家では)、またある時には害虫を叩き
潰す為にと,他にも色々と使い方の工夫はあると思います。英字新聞でラッピングするように
漢字を好む外国人の方には新聞紙で包む贈り方が喜ばれるかも。
そんな万能紙でも近頃ではネットで購読したり、情報は携帯で得たりと新聞紙を手にする方が
減ってきていずれは無くなってしまうのでしょうか。
新聞 その2(思い出)
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新聞ということでもうひとつ。 私は今までに3度、写真入で新聞に載ったことがあります。(もちろん悪事ではありません)
中でも小学生の時の出来事が一番印象的でした。
ある時、友達と3人で遊んでいると見知らぬおじさんが「ぼくらこの辺に“つくし”ないか、春を取材にきたんやけど」と声を掛けられ、「そんなもんなんぼでもあるわ」と辺りをしばらく捜すも見つからず、「おじさんは○○時ごろまでこの町にいるし、つくし採ってきたら新聞にのせたるわ」と言った途端に疑いもせず踊るような気持ちで探しに走り出しました。
それもそのはずで田舎町にはつくしなどいくらでも生えており、新聞に載ると言うことだけで私たちを走らせていました。
がしかしあちこち探しても見つからず、やはり時期が遅かったかぁとつぶやきながらも自転車にまたがり範囲を広げての捜索。
おじさんが言っていた約束の時間が迫っているのも、普段の遊び慣れから感じ取れ、だんだん焦りだしていた時、家の前にいた私の姉が「なにしてんの」と聞いてきて、詳しく説明せず「どっかにつくしないか」との問いに「私採ったやつあるで」とおかずになる手前のくたびれたつくしが入ったビニール袋を持ってきてくれました。
「やったぁ」とビニール袋を握りおじさんのもとへ、小さい町故おじさんを見つけるのにも苦労なく、夕方の駅の待合室に「おっちゃんあったでー」と駆け込む私たち。
少し薄暗くなってくるなか、それらしい場所を選び、くたびれたつくしを生えているかのように、もしくは隠すようにつまみ持ちながら写真を撮ってもらいました。
後日送られてきた新聞のねつ造されたその記事に写る3人組の顔は“新聞に載る”ということだけに喜んでいた、偽りのない純粋な笑顔であったと記憶しております。
読む
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今月の本
落葉の候に、気楽な気持ちで、いつも通り。